calibre-smtp

calibre-smtp [options] [from to text]

SMTPプロトコルを用いてメールを送信します。 calibre-smtp は2つのモードで動作します。 compose モードでは from, to, text を指定し、それを利用してメッセージを組み立て 送信を行います。 filter モードでは calibre-smtp は標準入力から完全な電子メールメッセージを読み込んで それを送信します。

text は電子メールメッセージの本体です。 text が指定されなかった場合、電子メールメッセージは標準入力から読み込まれます。 from は送信者のメールアドレスで、to は電子メールの受取人のアドレスです。 text が標準入力から読み込まれた場合、from と to はSMTP のネゴシエーション でのみ使用され、メッセージのヘッダは変更されません。

スペースを含む引数を calibre-smtp に渡す場合には、クォーテーションマークでくくってください。例: "/some path/with spaces"

[オプション]

--fork, -f

Forkしてバックグラウンドでメッセージの配送を行います。このオプションを使用する場合は、:option:`--outbox`で配送に失敗したメッセージを受け取れるようにしてください。

--help, -h

このヘルプメッセージを表示して終了

--localhost, -l

localhostのホスト名。SMTPサーバとの接続時に使用します。

--outbox, -o

送信に失敗したメッセージを保存する maildir フォルダのパス

--timeout, -t

接続タイムアウト

--verbose, -v

出力メッセージを増やす

--version

プログラムのバージョン番号を表示して終了

COMPOSE MAIL

電子メールを組み立てる際のオプション。textが指定されなかった場合は無視されます。

--attachment, -a

電子メールに添付するファイル

--subject, -s

電子メールの件名

SMTP RELAY

メールの送信にSMTPリレーサーバを使う場合のオプション。--relayが指定されていなかった場合、calibreは電子メールを直接送信するよう試みます。

--cafile

TLS接続時のサーバ認証に使用するPEM形式のCA証明書ファイルへのパス。デフォルトではシステムのCA証明書を使用します。

--dont-verify-server-certificate

TLSを使った接続時にサーバ証明書の確認を行いません。これはバージョン3.27以前のcalibreにおけるデフォルトの動作でした。自己署名証明書あるいは不正な証明書を使った中継を利用している場合に、このオプションにより3.27以前と同様に動作させることができます。

--encryption-method, -e

リレーサーバへの接続時に使用する暗号化方式。TLS, SSL, NONEが指定できます。デフォルトはTLSです。警告: NONEは大変危険です。

--password, -p

リレーサーバのパスワード

--port

リレーサーバとの接続に使用するポート。デフォルトは、SSLで暗号化を行う場合は 465 、そうでなければ 25です。

--relay, -r

メールの送信に使うSMTPリレーサーバ。

--username, -u

リレーサーバのユーザ名